江東区のマンション概況
江東区の人口は増え続けており、2000年に約37万7000人だった人口は、2021年には約54万人にまで増えました。また世帯数は約29万世帯になります。【2024年（令和６年）1月1日現在】
少子化が深刻な日本において、21年間で約16万人も人口が増えているエリアなのです。
増えた理由は、2021年開催の東京五輪会場が多い東京湾沿いの有明地区を中心に、豊洲、東雲などに大規模タワーマンションが建ったことなどが考えられます。
【出典：江東区マンション実態調査報告書 概要版】
年別の新規供給件数をみると、1980年代半ばから1980年代末にかけて急激に供給され、1990年頃以降、比較的落ち着いている様子がうかがわれます。しかし、戸数別でみると、件数別の推移とは異なり、2000 年以降の供給戸数が比較的多くなっています。このことから、2000 年以降は、それ以前と比較して、戸数規模の大きなマンションが供給されていることがわかります
マンションの戸数規模別の立地分布は下図のとおりです。
駅付近や区南部で戸数規模の大きなマンションが立地していることがわかります。またマンションの階数別立地分布では10階～19階の高層マンションは駅周辺や広幅員道路の沿線などに多く分布しており、20階以上のタワーマンションは多くが区南部に集積しているのがわかるでしょう。
【出典：江東区マンション実態調査報告書 概要版】
【出典：江東区マンション実態調査報告書 概要版】
分譲マンションにおける築30年以上の高経年マンションの立地をみると、区内全体に広く分布していますが、東京メトロ東西線の門前仲町駅（富岡地区）・東陽町駅（東陽地区）間や亀戸駅周辺（亀戸地区）で特に集積していることがわかります。
もともとは江東区は東京都23区の中でも下町色が強いエリアでした。
しかし東京五輪によって、東京湾沿いの地域は都市型の町へと変貌を遂げていきます。
江東区の魅力は、「下町」と「未来型都市」の共存、そして区内を通る路線が10路線、更に東京23区の中でも都営バス路線網も充実しているエリアという利便性、大きな公園、遊びスポットなども整備されていてファミリーが暮らしやすいエリアなのです。
江東区の不動産相場と価格推移、不動産売買市況報告（毎月更新）
首都圏概況
成約㎡単価は 63 ヶ月連続上昇。在庫件数は 15 ヶ月ぶりにプラス
・成約件数は、前年同月比プラス 24.6％と 9 ヶ月連続で増加。
・成約㎡単価は、前年同月比プラス 8.2％と 20 年 5 月から 63 ヶ月連続で上昇。前月比もプラス 2.6％。
・成約価格は、前年同月比プラス 5.0％と 9 ヶ月連続で上昇。前月比も 1.8％上昇。
・専有面積は、前年同月比マイナス 3.0％と 8 ヶ月連続で縮小。前月比もマイナス 0.7％。
・在庫件数は、前年同月比プラス 0.4％とほぼ横ばいながら 24 年 4 月以来 15 ヶ月ぶりに増加。
【出典：月例速報 Market Watchサマリーレポート2025年7月度より】
【出典：月例速報 Market Watchサマリーレポート2025年7月度より】
江東区の中古マンション相場と価格推移・中古マンション成約、販売中在庫、新規販売の各㎡単価推移
ここでは、東日本不動産流通機構（レインズ）から毎月1回発表されるマンション売買市況データを基に、わかりやすく図解作成して、最新の市況についてご報告いたします。
『数字は正直です。江東区のある城東地区独自の市況形成は政策動向に大きく左右されます』
江東区のマンション単価推移
江東区のマンション成約推移
江東区のマンション新規売り出し件数推移
江東区のマンション販売中在庫推移
※出典・データ引用元：東日本不動産流通機構『ＲＥＩＮＳ ＴＯＷＥＲ』
2025年の江東区マンション価格市場動向
2025年の江東区マンション価格市場動向について、正確な情報を提供いたします。江東区は、東京の中心部に近く、交通利便性が高いため、投資対象として注目されています。ここ数年、マンション市場は堅調に推移しており、今後の動向にも期待が寄せられています。
特に2025年には、東京オリンピックの影響も残り、さらなる需要の高まりが予測されます。今後の市場を見据えた投資計画が重要です。江東区でのマンション購入を検討している方は、この機会に市場の変動をしっかりと把握し、最適なタイミングを逃さないようにしましょう。
江東区のマンション価格市場の現状
江東区のマンション価格市場の現状についてお伝えいたします。江東区は、東京都心へのアクセスが非常に便利であり、特にビジネスエリアとのつながりが強い地域です。このため、居住需要が高まり、マンション価格も安定しています。
最近のデータによると、江東区のマンション価格は前年比で上昇傾向にあります。周辺エリアと比較しても、需要が高く、投資家の注目が集まっています。特に新築マンションの販売が好調で、買い手の競争が激化していることも影響しています。
今後の動向としては、価格がさらなる上昇を続ける可能性がありますので、マンション購入を検討している方は早めの行動が求められます。投資の価値が高い地域であることを再確認し、今後の市場動向に注目していきましょう。
2025年のマンション価格推移
2025年のマンション価格推移について考察いたします。江東区のマンション市場は、昨今の経済情勢や人口動向を受けて変化が見られます。
2025年には、東京オリンピックの影響や再開発プロジェクトの進行により、江東区の需要が高まることが予測されています。これに伴い、価格も上昇傾向を維持するでしょう。
特に、交通利便性の向上や周辺施設の充実が進むエリアでは、マンション価格の上昇が顕著になると考えられます。投資を検討している方は、市場の動向を把握し、適切なタイミングで購入を行うことが重要です。
このように、2025年の江東区におけるマンション価格は楽観的な見通しが立っており、長期的な投資価値が期待されています。
過去10年間の価格推移
過去10年間の江東区のマンション価格推移について、重要なトレンドを見ていきます。
2013年から2023年にかけて、江東区のマンション価格は着実に上昇を続けました。特に2020年以降、コロナ禍にもかかわらず、住宅需要が高まり価格上昇が顕著になりました。
中央区や港区といった周辺エリアに比べても、江東区はまだ購入可能な物件が多く、多くの投資家が注目しています。特に新築物件が増え、それに伴って価格も上昇傾向にあります。
このような価格推移を踏まえると、江東区は今後も安定した投資先としての魅力を持ち続けるでしょう。これからの動向にも注目が必要です。
現在の価格帯とその背景
江東区のマンションの現在の価格帯は、1坪あたり約150万円から250万円程度の範囲に収まっており、物件の立地や設備、築年数によって価格は大きく異なります。特に新築物件では、人気エリアの物件が多く、さらに高額な価格設定がされています。
価格上昇の背景には、江東区周辺のインフラ整備や、都心へのアクセスの向上などがあります。新しい交通路の開通や商業施設の充実により、地域の魅力が向上し、需要の増加が続いているのです。これに伴い、投資目的の購入者も増加しており、今後も価格が上昇する可能性があります。
このような背景を考慮し、購入を検討している方は、価格動向を注視しつつ、慎重に選定することが大切です。
価格変動の要因分析
価格変動の要因分析を行うことは、江東区のマンション市場を理解する上で欠かせません。まず、需要と供給のバランスが重要な要因となります。特に、近年の人口増加に伴う住宅ニーズの高まりが、価格上昇をもたらしています。
次に、周辺環境の変化も価格に影響を与えます。江東区では、新しい商業施設や公共交通機関の整備が進行中であり、これらが地域の魅力を向上させています。
さらに、金利や経済状況も無視できない要因です。金利が低迷している現状では、購入希望者が増えやすく、それがさらに価格を押し上げる要因となります。これらの要素を総合的に考慮することで、江東区のマンション価格の動向を的確に把握できるでしょう。
需給バランスの影響
需給バランスの影響は、江東区のマンション市場において非常に重要な要素です。需要が高まる一方で、供給が追いつかない場合、価格は自然と上昇します。特に、江東区は交通の利便性や生活環境の整備が進んでいるため、多くの人々が住みたいと考える地域となっています。
最近の調査によると、江東区では新規マンションの供給が限られている一方で、人口は増加傾向にあります。このような状況が続くと、需給のひっ迫が価格を押し上げる要因となり得ます。投資家にとっては、この需給バランスを見極めることが、成功する投資戦略を立てる上での鍵となるでしょう。
この需給バランスを日々チェックし、最新の動向を把握することが、マンション購入や投資の判断において非常に重要です。
エリアごとの差異
エリアごとの差異は、江東区のマンション市場において重要なポイントです。江東区は、豊洲、門前仲町、亀戸など、複数の魅力的なエリアで構成されています。それぞれのエリアには、独自の特色と傾向が存在します。
例えば、豊洲は商業施設が豊富で、若いファミリー層に人気です。そのため、価格も上昇傾向にあります。一方、門前仲町は歴史的な街並みが魅力で、落ち着いた雰囲気を求める層に支持されています。
亀戸は、交通利便性があり、ファミリー層や高齢者層からの需要が高いエリアです。このように、各エリアの特性によって、マンションの価格や需要が変わるため、購入を考える際にはエリアごとの差異を理解することが重要です。
新しい開発計画とその影響
新しい開発計画は、江東区のマンション市場に大きな影響を与える要素の一つです。特に、再開発プロジェクトや商業施設の新設は、周辺地域の価値を高めることが期待されます。
例えば、交通インフラの整備や新しい商業エリアの開発は、住みやすさを向上させ、多くの人々を引き寄せる要因となります。これにより、江東区のマンション需要が増加し、価格にもプラスの影響を与えるでしょう。
また、新しい開発は地域全体のイメージを刷新し、投資家にとっても魅力的なエリアとなります。これにより、市場全体が活性化し、今後の価格上昇が見込まれることから、開発計画への注目は欠かせません。
他の23区との比較
江東区のマンション価格市場を他の23区と比較することで、より明確な投資判断が可能となります。例えば、中央区や港区といった人気エリアと比較すると、江東区は相対的に価格が手頃で、コストパフォーマンスが優れています。
また、江東区は東京湾に面しているため、湾岸エリアとしての魅力があり、特に若い世代に人気があります。これに対し、23区内の他のエリアは、既存のインフラが整っているものの、価格が高騰している傾向があります。
そのため、江東区は将来的な資産価値の向上が期待できるエリアとしても注目されています。投資の際には、こうした比較を基に、自分に合ったエリアを選定することが大切です。
平均価格の比較
江東区のマンション平均価格を他の23区と比較してみましょう。2023年のデータによると、江東区の平均マンション価格は約5,500万円です。この価格は、特に交通利便性が高く、人気のあるエリアと比べても、比較的手頃な部類に入ります。
例えば、中央区や港区では平均価格が6,500万円を超えることもあり、多くの投資家にとっては厳しい状況です。一方、江東区は都心へのアクセスが良好でありながら、価格も抑えられています。
このため、江東区は資産形成を目指す投資家には魅力的な選択肢となります。今後の市場動向を見極めながら、健全な投資判断をしていくことが重要です。江東区のマンション価格の動きに注目しましょう。
今後の価格上昇率予測
今後の江東区のマンション価格上昇率予測についてお伝えいたします。2025年に向けて、江東区は引き続き価値が上昇すると考えられています。それは主に、再開発プロジェクトや交通インフラの整備が進むことによるものです。
特に、豊洲や有明エリアでは新しい商業施設や居住空間が増えており、住みやすさが向上しています。このため、人口流入も見込まれ、今後の需要が高まることが予想されます。
現在の市場動向を踏まえると、2025年にはマンション価格の年間上昇率が3%から5%に達する可能性もあります。ただし、外部要因や経済情勢によって影響を受けるため、今後の動向を注視しながら投資を検討することが重要です。
市場の今後の展望
市場の今後の展望に関して、江東区のマンション価格は引き続き上昇傾向にあると予測されています。特に、利便性の高いエリアや新しい開発プロジェクトが進行中のエリアでは、需要がさらに増加する可能性があります。
2025年までには、都内での居住環境の見直しに伴い、地方からの移住者や若年層の流入が期待されており、これがさらなる価格上昇の要因となるでしょう。投資家にとっては、早めの行動が重要です。
また、公共交通機関の整備やショッピング施設の充実も進んでおり、生活利便性が向上しています。このような要素が江東区のマンション市場に良い影響を与えており、今後の動向に注目です。
価格が上昇する要因
価格が上昇する要因として、まず第一に、江東区の地理的な利便性が挙げられます。東京の中心部へのアクセスが良好であり、都心への通勤がしやすいことから、多くの人々が居住を希望しています。
次に、新たな開発プロジェクトの存在が大きいです。新しい商業施設や住宅地の整備が進むことで、地域の魅力が向上し、住みたいエリアとしての注目度が高まります。
さらに、オリンピック後の都市再開発計画も影響を与えるでしょう。これにより地域全体の活性化が進むことが期待されており、価格上昇につながる要因となります。全体的に、江東区は今後の成長が見込まれる地域であり、これらの要因が重なり、マンション価格の上昇を導くと考えられます。
価格が下落するリスク
江東区のマンション価格は全体的に上昇傾向にありますが、価格が下落するリスクも考慮する必要があります。例えば、経済の変動や金利の上昇、さらには新築供給の増加が影響を及ぼす可能性があります。
また、地域によっては需要が減少するエリアも存在するため、慎重な市場分析が求められます。特に、マンション購入を計画している方は、物件の立地や周辺環境の変化に留意し、リスクヘッジを行うことが重要です。
これらの要因を考慮に入れつつ、将来の見通しをしっかりと立てることで、投資に対する安心感を得ることができます。江東区の魅力を十分に理解し、正しい判断を下すことが必要です。
まとめ
2025年の江東区におけるマンション価格市場動向を総括いたします。まず、江東区は豊富な交通アクセスと豊かな自然環境を有し、多様なライフスタイルに対応した地域として注目されています。そのため、マンション購入を検討する投資家にとって非常に魅力的な地域です。
今後の市場動向については、東京オリンピックの影響が長期的に続くことが予想され、高い需要が見込まれます。これにより、マンション価格が徐々に上昇する可能性があるため、早めの投資検討が重要です。
最後に、江東区のマンション市場は変動が激しいため、市場の動向を注視し、情報収集を怠らないようにしましょう。これにより、成功する不動産投資が実現できるでしょう。
中古一戸建てレポート
中古一戸建て成約、販売中在庫、新規販売の各㎡単価推移
コロナ以降の東京都の中古戸建市況について解説します。
2013年ごろから国内の不動産価格は総じて上昇傾向が続いています。特にこの1～2年は地価公示が中心部から少し離れた郊外で高い上昇率を示しています。不動産価格の上昇はいつまで続くのでしょうか？また、下落するタイミングはいつなのでしょうか？景気動向や人口推移などの要因を考慮する必要があります。
毎月10日前後に公表される首都圏の中古戸建価格推移のデータによると、2023年7月の首都圏の中古戸建平均価格は前月比+1.4％の3,881万円と反転上昇しています。都道府県別では東京都が+3.3％の5,982万円と2ヶ月連続下降から上昇に転じたことがわかります。
また、2023年10月の首都圏の中古戸建平均価格は+5.2％の3,990万円となっており、東京都が2桁上昇したことがわかります。また、近年はマンションの価格が急上昇している点が特徴であり、30年前と比べると元々の地価の高い場所に立つマンションが増えています。
以上の情報により、コロナ以降の東京都の中古戸建市況は、不動産価格の高騰が続いており、特に東京都では2ケタの上昇率を示しています。しかし、不動産価格の上昇には様々な要因が影響しており、今後の景気動向や金利上昇などによって下落する可能性もあります。購入や売却を検討する場合には、最新の情報や専門家のアドバイスを参考にして、慎重に判断することが大切です。
ここでは、東日本不動産流通機構（レインズ）から毎月1回発表される中古一戸建て売買市況データを基に、わかりやすく図解作成して、最新の市況についてご報告いたします。
『数字は正直です。城東地区独自の市況形成は気候変動に左右されます』
江東区の一戸建て単価推移
江東区の一戸建て成約推移
江東区の一戸建て新規売り出し件数推移
江東区の一戸建て販売中在庫推移
※出典・データ引用元：東日本不動産流通機構『ＲＥＩＮＳ ＴＯＷＥＲ』